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ご冥福をお祈り申し上げます


彼と初めて会ったのは、2012年7月。
マスターのことを「部長」と呼び、「玉野の兄貴」と慕ってくれる、京都のフジタスミトが、
Musikの前身であるMusiart Cafeに連れて来たのが最初。
ベーシストと聞いていたが、この日はボサ系の曲をギターで弾き語り。海辺のMusiart Cafeに、妙にしっくりくるなぁと感じたことを覚えています。



翌年2013年は、瀬戸内国際芸術祭の開催年。どこの会場に行った帰りかは記憶していないが、奥様と二人で、ひょっこりMusiart Cafeに寄ってくれ、しばし歓談。弾き語ってくれたり…。
この頃すでに独り身となっていたマスターは、「なんて素敵な奥さんなんだ!うらやましい!!」と、顔に出ぬよう悔しがった…ような気がする。


その後は全く会う機会がなかったが、彼の発信するSNS等からの近況で、なんだか結構頻繁に会っていたように錯覚していたかも…。
2021年10月、実に8年振りに彼と再会。
マスターがお手伝いをさせていただいている「おかやま国際音楽祭」のイベント、「ちゅうぎんまえジャズナイト」に出演してくれたラテン系バンド QuatreGats のベーシストが彼だった。
まん延防止措置が解除された直後のイベントで、我々スタッフも、検温・問診等の業務に追われ、彼とはゆっくり話すことはできなかったが、互いに元気に頑張っていることを確かめ合うことができた。


彼とは、この日が最後になってしまった。


2012年7月~2023年2月、長い間に彼と直接会ったのはこのたった3回なのに、このやるせなさはいったいなんなんだろう。


ベーシスト 川辺ぺっぺい 2023年2月26日永眠 享年56歳

心よりご冥福をお祈り申し上げます。


(※敬称略)